一周忌法要での挨拶や食事はどうすればいい?

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一周忌は、喪に服している期間でもあり親族として法要に参加する機会もこれまでにあった人が多いかもしれません。49日法要などのように故人の友人なども招くこともある法要になりますが、一周忌はどのような法要であるのか時期や香典など、一周忌で疑問に思われがちな点を詳しく解説していきます。

一周忌はいつ行われる法要?一周忌とは

一周忌は、故人が亡くなってから1年後の命日に行う法要です。 従来であれば万Ⅰ年後に一周忌が行われていましたが、最近では参列者の都合などを考慮して1年後の少し前の休日に合わせて行うことも増えてきています。

一回忌と同じだと勘違いされがちですが、一回忌は1回目の法要のことを指すため、葬儀のことが一回忌になります。

つまり、一周忌は二回目の法要になるため二回忌にあたるのです。 周期は満年齢と同じ数え方になりますが、会期は数え年と同じ数え方になるのです。

一周忌までの期間が喪に服す期間とされているので、一周忌を期に喪が明けるとされています。 そのため、一周忌を終えるまでは「喪中」とされる期間なので、年賀状や年始の挨拶、正月飾り、初詣などの正月行事を控えます。

一周忌の喪主の挨拶とは

一周忌ではお通夜や葬儀の法要に比べると参列者は少なくなりますが、最初の年忌法要ということもあるので喪主は心のこもった挨拶を述べるようにしましょう。 一周忌で喪主が挨拶をするタイミングは、法要の開始時と法要の終わりになります。 また、僧侶への挨拶も書かすことができません。 会食がある場合には、会食の後に締めの挨拶を再度行います。 どのような挨拶をすべきなのか、例文を見ていきましょう。

法要開始の挨拶

一周忌の法要が始まるという挨拶を喪主が最初に行います。 僧侶が入場した後に、簡潔な挨拶をするようにしましょう。

例文:「本日は皆さまお忙しい中お集りいただき、誠に有難うございます。これより〇〇(戒名や法名)の一周忌法要を始めさせていただきます。それではご住職、よろしくお願いいたします。」

親族だけで行う場合などには故人の生前の名前での紹介でも構いませんが、正式には戒名で紹介をします。 また、「本日は、〇〇(寺院名や住職名)にお越しいただいています。」という住職やお寺の紹介を入れてもいいでしょう。

法要の終わりの挨拶

一周忌の法要が終わり、僧侶が退場をしたら喪主より法要の終わりの挨拶をします。 この際も簡潔な挨拶をするようにしましょう。

例文:「本日は皆様お忙しい中お集りいただき有難うございました。お陰様で○○(戒名や法名)の一周忌法要を無事に終えることができ、故人も安心していることかと存じます。皆様には今後とも、変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。重ね重ね、本日は誠に有難うございました。」

この後に食事の席が設けられている場合には、「ささやかではございますが、別室にお膳をご用意しております。御多忙の折とは存じますが、お時間の許す限り故人を偲び、おくつろぎいただけますと幸いです。」という言葉も添えましょう。

家族だけで一周忌をする場合

一周忌は大きな節目になるので、親族以外にも個人の友人や知人など幅広く招くことが多いのですが、家族だけで実施するというケースも近年増えてきています。 親族や故人の知人も高齢である場合や、親戚付き合いが少ない場合、親戚が遠方にいる場合などは家族だけで行っているのです。

家族だけで一周忌を行う場合には、香典返しやお膳の準備が必用とないことから費用も抑えられます。 また、家族だけですのでしきたりやマナーにとらわれることなく、自由に故人を偲ぶ法要の形を選ぶことができます。

ただし、基本的には服装は喪服もしくは地味な洋服を着用します。

一周忌の香典の相場

一周忌の法要に参列する場合の相場を見ていきましょう。 故人との関係性や立場などによって金額は異なり、故人と関係が深い場合や年長者などは多めに包むようになっています。 相場としては、故人の子供もしくは兄弟・姉妹の場合は1~5万円が相場となり、孫や親戚の立場に当たる場合は5千~3万円が相場になります。 故人が友人であるという場合には、3千~1万円の香典が相場になります。 ただし、会食を伴う場合には会食の費用も含めた金額になるので、会食費として5千~1万円を上乗せするようにしましょう。

一周忌の会食の食事の内容とは

一周忌の法要を終えた後に食事会を行う際には、正式な食事内容は精進料理です。 しかし、最近では形式のこだわりがなくなってきているため、弁当やホテルでの会食など参列者に合わせた食事スタイルを選ぶようになってきています。 ただし、お祝いのイメージがあるような料理や華やかな食事は不向きです。 注文する際には、法要で利用する旨を伝えておくと良いでしょう。

また、食事内容だけでなく、食事会の際には身内だけであれば席順にこだわりがないかもしれませんが、他に参列者が多数いる際には席順を決めておきましょう。 お坊さんが上座となり、喪主がその隣になります。 そして参列者は喪主の隣から座っていきますが、親族は末席に座るようにして参列者をもてなすようにしましょう。

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