遺体の処置を施した後、遺体の搬送先を決めて安置するまで

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臨終の後には、末期の水を含ませ、遺体を清めて、死化粧を施し、故人の愛用していた服を着せるなどして安置します。臨終後の処置は病院などによっても異なりますが、一時間ほどで終わります。その間に遺体の安置先を決め、搬送を依頼します。搬送先は、自宅、葬儀社の斎場、火葬場の霊安室となることが多いですが、病院や高齢者の介護施設によっては、安置できる部屋がある場合もありますので相談されてもよいでしょう。

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搬送

病院の霊安室に遺体を安置して置ける時間は、数時間か長くても半日ぐらいが多いようです。搬送先によって手配の仕方が違ってくるため、自宅、葬儀社、火葬場、寺院、安置専用の施設といったなかから搬送先を決める必要があります。 決めている葬儀社がある場合はそこに搬送を依頼します。病院と提携する葬儀社に搬送を依頼する場合には、搬送だけ依頼するのか、葬儀も含めて依頼するのかを決めた上での依頼を行うとよいでしょう。搬送する寝台車は1~2時間ほどで到着できることが多いようですが、できるだけ早めに連絡したほうが無難です。

なお、自家用車で搬送しても法的な問題はありませんが、自家用車による遺体搬送は安全面、衛生面などから注意が必要です。自家用車で搬送する場合、犯罪が疑われないように、死亡診断書(死体検案書)を携帯しておく必要があります。タクシーなどでの搬送は国土交通省霊柩車令で禁止されているのでご注意ください。

安置

自宅に安置する場合、部屋を整え、仏間があればそこに、なければ涼しい畳の部屋に安置します。部屋に神棚があれば扉を閉じ、前面に白い半紙を貼って神棚封じをします。弔事にふさわしくない絵画や装飾品などは取り除くか、白い半紙を貼って隠します。 安置する布団と枕には、清潔なシーツやカバーをかけます。遺体が温まらないように敷布団は一枚で、掛け布団も薄手が良いようです。北枕または西枕になるように安置し、顔には白い布をかけて、手は胸元で組ませます。遺体の顔の方に掛け布団は下になる方を向けます。掛け布団の上に魔除けとして、かみそりやナイフなどの守り刀を置くこともあります。

枕元に小さな祭壇を置き、宗教によって異なる枕飾りを行うこともあります。仏式の枕飾りでは香炉、花瓶、燭台、鈴、枕飯、枕団子、枕花などを置きます。神式の枕飾りでは洗米、塩、お神酒、水、故人の好物などを供え、両側に榊を入れた花瓶を置きます。キリスト教では枕飾りの習慣がありませんが、日本ではテーブルの上に、白い花と十字架、聖書、燭台などを飾ります。故人の枕元に生花を供えることもあります。枕飾りが終わったら宗教者を招き、枕経などを行う場合もあります。

まとめ

昔は、亡くなられたらまず自宅に安置することが一般的でしたが、最近では特に集合住宅などでは近隣の方への配慮が必要なことや、自宅が狭いなどの理由から安置できる施設を探す場合が多くあります。自宅以外に安置する場合は、基本的には葬儀社を通して依頼を行います。葬儀を行わずに火葬式・直葬で済ませる場合には、直接火葬場にお願いし、火葬場併設の安置所や保冷庫も選択できます。その場合も搬送は葬儀社などに依頼することが多いようです。

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