七回忌の時期や施主の挨拶
故人が亡くなってから行われる法要で、一周忌や三回忌までは行う人も多いので知っている人も多いかもしれませんが、七回忌になるといつ行うべきでどんな法要にすべきか分からないという人も少なくありません。七回忌の時期や施主の挨拶、香典などについて詳しく解説していきます。
七回忌はいつすべき？七回忌とは
七回忌は、三回忌の次に行われる法要で、没後6年の時期に行う法要です。 亡くなってから6年の時期に行うのですが、亡くなった日を最初の忌日として数えることから7回目の忌日になるので七回忌と呼ばれています。
葬儀を1回忌と数えて、一周忌・三回忌を行った後なので4回目の法要になります。 三回忌の後は四回忌と続きそうだと考えられがちですが、三回忌の後は七回忌になるのです。 3と7という数個は仏教でも大切にされている数字のため、三回忌の後は七回忌になるという諸説もありますが、やはり忙しい現代人が毎年命日に集まることが大変であるということも含まれています。
故人の供養と仏様への感謝するための法要なので、七回忌の日を過ぎてから法要を行うのではなく、命日の直前の土日など日程の合わせやすい時期に法要を行いましょう。
七回忌で施主が行う挨拶とは
三回忌までは参列したことがあっても、七回忌になるとまだ参列経験がないという人も少なくありません。 そのため、自身が施主になった場合に、どんな挨拶をすればいいのか分からないと悩むと思います。七回忌法要の開始と終了に行う施主の挨拶を紹介します。
法要開始の挨拶
七回忌法要になると身内で行う小規模のものになることが多いですが、僧侶が法要を始めやすいように開始の挨拶を僧侶の入場の後に行いましょう。 挨拶が終わってから読経が始まります。
例文：「本日はお忙しい中お集りいただき、まことに有難うございます。これより〇〇（戒名もしくは故人の生前の名前）の七回忌法要を始めさせていただきます。それでは、ご住職、よろしくお願い致します。」
簡潔に挨拶を済ませて、参列者が読経と焼香が始まることを参列者に知らせましょう。
法要終了の挨拶
七回忌法要が終わったことを知らせる挨拶は、僧侶が退場した後に行います。 七回忌になると法要の後の会食が省略されることもありますが、もし会食がある場合には法要終了の挨拶と合わせて案内をします。
例文：「本日はご多忙中のところ〇〇（法名もしくは故人の生前の名前）の七回忌法要にお集りいただきまして有難うございました。おかげさまで無事に法要を終えるができ、○○も安心していることと思います。改めてお礼を申し上げます。有難うございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い致します。」
家族だけ実施した場合
三回忌までは親族だけでなく知人なども招いて盛大に行われることが多いですが、七回忌になると年月も経過しているので小規模で行われるケースが多くなります。 家族だけで行うことも多いので、その場合には事前に親族などには相談して了承を得るようにしましょう。
家族だけで行う七回忌は、参列者などもいないので自宅の仏間で執り行うことも可能です。 お寺での法要は費用が高くなるため、往復の交通費などを支払ったとしても僧侶に来ていただいた方が費用も抑えられることもあります。 また、自宅で行えば基本的には平服での参列でも構いません。
七回忌の香典は？
七回忌法要に参列する場合、香典袋には「御仏前」「御佛前」と記載して準備をします。 葬儀やお通夜では香典袋には薄墨を用いて記載をしていましたが、七回忌になると濃い墨で記載します。
七回忌の香典金額の相場は、故人との関係性によって金額が異なります。 故人と親戚関係であれば1～3万円、友人であれば5千～1万円が相場となり、会食がある場合には香典金額に5千～1万円上乗せするようにしましょう。 一般的に小さな子供や未成年であれば香典を用意する必要はありませんが、夫婦で参列する場合には夫婦連盟の香典袋を準備した上で金額は二人分をまとめて入れるようにします。
七回忌における服装のマナーとは
七回忌法要になると家族や親族だけで小規模に行うようになるため、葬儀や一周忌のように礼服ではなく略式の平服でも大丈夫であると考えられています。 男性であれば黒やグレーのスーツを着用し、女性であれば黒や紺やグレーなどの暗い色のスーツ以外にもワンピースやアンサンブルでも可能になります。 喪服ではなくても、カジュアルではなくフォーマルな暗い色の服装を装うことが大切です。 家族だけで執り行う場合であったとしても、黒を基調とした大人しい服装にすることが正しいです。
子供であれば制服や、ワンピースやブレザーなどを着用します。 できるだけシンプルな服装のデザインを選ぶようにすれば、TPOに合った洋服であると認識されます。
七回忌でも参列者が多い場合には、平服でも構わないという旨を案内状に記載しておけば、参列者も服装に悩まずに参列しやすくなります。
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